小さな成功者

「手の届く範囲の小さな成功」を目指す30代男の人生逆転への奮闘記

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リハビリ職向け!KENZMEDICO(ケンツメディコ)とTERUMO(テルモ)電子血圧計の比較

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臨床で使うワンハンドタイプの血圧計として人気があるメーカーに、KENZMEDICO(ケンツメディコ)TERUMO(テルモがあります。

 

自前の血圧計が必要な看護師や理学療法士作業療法士にはどちらを選ぶべきか迷うところでしょう。

 

この記事では、KENZMEDICOとTERUMO血圧計を使用してみての感想と比較を紹介していきます。

 

 

リハビリ職が臨床で使う血圧計として人気の2大メーカー

 

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 理学療法作業療法ではリスク管理のために血圧測定は必ずされているでしょう。

 

急性期から訪問領域まで身体障害の分野では欠かせない道具が血圧計です。使用頻度も高く測定値の信頼性も重要な血圧計選びには多くの人が悩むと思います。

 

臨床でよく使われている電子血圧計には上腕で測定するワンハンドタイプのものが人気です。上腕部で測定するため心臓の高さに近く測定値の信頼性も高く扱いも簡単です。軽量で持ち歩きにも便利なのがワンハンドタイプの特徴です。

 

さらに、高齢者の方は前腕測定の血圧計よりも上腕測定の血圧計の方が信頼性が高いと考えている方も多くいらっしゃいます患者さんからの信頼を得るためにも上腕タイプの血圧計は便利です。

 

ワンハンドタイプの血圧計では、KENZMEDICO(ケンツメディコ)TERUMO(テルモのものが人気です。どちらを購入するか迷うことも多いと思います。

 

以下にそれぞれの特徴と使用してみての感想を紹介していきます。

 

KENZMEDICO ワンハンド電子血圧計 KM-370Ⅱ レジーナⅡ

 

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 KENZMEDICO(ケンツメディコ)は聴診器や血圧計など医療機器のメーカーです。

 


ワンハンド電子血圧計 レジーナⅡはKENZMEDICOがおススメしている商品のひとつです。KENZMEDICO社のホームページにも大々的に取り上げられています。

 

わたしが初めて購入した血圧計がこのKENZMEDICOの血圧計でした。

持ってみるとわかりますが非常に軽量で持ち運びもしやすいです

 

測定方式にノーマルクイック聴診モードがあります。

クイックモードは頻繁に測定を行う場合に重宝します。起立性低血圧のある患者さんには頻繁に測定を行う必要があります。クイックモードを使用することで測定時間を短縮しスムーズな離床を進めることができます。脈拍の弱い方不整脈のある方にはクイックモードで測定するとエラーが出てしまうことがあります。

その場合にはノーマルモードを使用することで、正確に測定を行うことができます。

聴診モードではノーマルモードでもうまく測定できないときに使用することで測定が可能になります。

 

液晶画面も見やすく扱いやすい血圧計です。

電池は単4乾電池を2本使用します。だいたい1~2カ月で電池切れになります。電池切れになると測定中に電源が落ちるようになってきます。

 

メーカー希望小売価格は18,800円コストパフォーマンスに優れています

 

欠点として、不整脈が著名な場合脈拍が弱い場合にはノーマルモードでもエラーが出ることが多いです。頻回エラーが出ると血圧測定にも時間がかかってしまいストレスが溜まります。

 

また、カフのチューブのつけ根部分がやぶけて使用不能になることがあります。わたしは年に1~2回のペースでカフのチューブから空気が漏れて使えなくなったことがあります。

カフのみ購入することができますので、その都度購入する必要があります。カフとチューブのつなぎ目が折れた状態で収納しているとチューブがやぶれやすいようです。

  

TERUMO エレマーノ血圧計

 

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 TERUMO(テルモ総合医療機器メーカーとして業界でも最大手です。

テルモ - 医療を通じて社会に貢献します

製品の信頼性は間違いなくトップクラスでしょう。ワンハンドタイプの血圧計も非常に高品質です。

 

TERUMO エレマーノ血圧計は、わたしの2台目の血圧計として現在も使用しています。

測定方法にはノーマルスロー聴診の3種類があります。

スローを使用するとより正確な数値を測定できますが、基本的にノーマルで事足りることが多いです。

 

加圧の効率もKENZMEDICOより良いようで少ない加圧回数でカフに空気が入ります

 

TERUMOの血圧計の優れているところは、不整脈が著名な場合や脈拍が弱い場合にも確実に血圧測定ができるところです。

 

循環器系のリスクの高い患者さんの血圧測定は、普通の血圧計だとうまく測定できないことも多いです。TERUMOの血圧計は、血圧測定がしにくい患者さんの測定ができるメリットがあります。

 

測定精度だけでなく使用感もKENZMEDICOの血圧計を上回るパフォーマンスがあります。

 

欠点としてメーカー希望小売価格が26,000円と高額なことです。価格に見合う性能は間違いなくありますが、なかなか出費額としては大きいです。

 

 結論:働く職場で求められる精度のものを選ぶべき

 

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 TERUMOの血圧計は万能ですが、臨床上そこまでの精度が必要な職場は少ないのではないでしょうか。

 

急性期など状態が安定していない現場ではTERUMOの性能が発揮できますが、ある程度安定した患者さんであればそこまでの性能は必要ありません

 

コストパフォーマンスで言えばKENZMEDICOの血圧計が優れています。基本的にどの現場でも問題なく機能してくれます。

急性期でも使用していますが、ほとんどの患者さんはKENZMEDICOの性能で十分対応できます。

 

それぞれの対象患者さんに合わせて選んでみるといいかと思います。

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リハビリ実習対策!実習を欠席するときの報告の仕方

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「実習中に休むことになったらどうしよう・・・」

臨床実習を控えた学生さんにとって不安のひとつなのではないでしょうか。

 

ですが安心してください。

正しい報告の仕方さえできれば、何日か休んでも特に問題ありません。

 

大切なことは『報告』をしっかりしておくことです。

この記事では、実習を欠席するときの実習指導者への連絡方法を紹介していきます。

この方法で欠席の連絡をすることで、実習指導者の評価を下げることを限りなく少なくして休むことができます

 

 

欠席するときの連絡の仕方

 

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「熱が出てしまった・・・」

「どうにも体調が悪いみたいだ」

 

長期実習中に、誰でも一度や二度は経験することだと思います。

実習中に欠席する場合の報告は以下の要点を守ってください。

 

以下の実習指導者への連絡方法、報告の内容を参考にして連絡すれば、問題なく実習を休むことができます

 

医療機関にかかった場合には、診断書を提出することも忘れずにしましょう。

実習指導者への連絡方法

 

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実習を欠席するときには、まず実習地に電話をかけます。

実習指導者が出勤している場合には、実習指導者に取り次ぎをお願いします。

実習指導者がまだ出勤していない場合には、現場の責任者の先生を呼び出して欠席することを伝えます。

 

実習指導者以外の先生に連絡した場合には、実習指導者の出勤している時間にもう一度電話を掛け直し、直接報告すると非常に丁寧で好印象です。

 

医療機関にかかった結果を、夕方にもう一度電話して連絡しておくとさらに丁寧です。

実習指導者も今後の予定が立てやすくなります。

 

報告の内容

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報告する内容としては、①欠席すること②本日の予定についてを実習指導者に伝えます。

①欠席することを伝える

 

現在の状況

例:38.0℃の熱が出てしまった。

  腹痛と下痢が起きてしまった。

 

なぜ欠席する必要があるのか

例:発熱してしまったので医療機関にかかって早く回復させるため。

  体調が悪く実習地まで行くことができないため。

 

体調が悪くなってしまった原因

例:連日睡眠時間が取れていなかった。

  前日から少し風邪気味であった。

 

上記の内容を実習地に電話する前にまとめておきましょう。

②本日の予定について

 

実習先で予定していたことをどうするのか。

例:症例の関節可動域測定を予定していましたが、明日以降に実施する。

  家屋調査に同行する予定でしたが、欠席する旨を担当の先生に連絡をお願いする。

 

自分は今日休んで何をする予定なのか。

例:体調がすぐれませんので、医療機関にかかろうと考えています。

 

実習を休むこと自体は悪いことではない

 

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「実習を休んだら実習指導者の評価が下がるのではないか・・・」

 

心配されている学生さんもたくさんいらっしゃると思います。

結論から言うと、心配はありません

 

過酷な長期実習の環境かで体調を崩すことはよくあることです。

実習指導者もそのことは十分に理解しています

 

1~2日休むことよりも、大きく体調を崩してしまい実習の継続が困難になることが一番の問題です。

報告さえできていれば、実習指導者も課題の量を調整するなど対策を立てることができます

 

学生のみなさんは『休む=評価が下がる』と思いこまずに、休むべきときにはしっかりと休んでください

翌日休む可能性があるときには事前に報告しておく

 

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さらに効果的な報告の仕方として、前日のうちに休む可能性があることを伝えておくことも良い方法です。

 

「もしかしたら明日休む可能性がありそうだ」

「なんだか体調が本調子じゃないな」

 

翌日に万が一休む可能性がある場合には、その日のフィードバック中にその旨を実習指導者に伝えておきましょう。

 

体調が悪いことが分かれば、実習指導者も気にかけてくれます

もし休むことになったとしても、当日の連絡がスムーズに行えます。


結論:なんでも報告しておくことは自分の身を守ることになる

 

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「こんな些細なことは報告しなくてもいいだろう」

 

そう考える学生さんも多いと思います。

しかし、どんなに小さなことであっても報告しておくことが大切です。

 

1%でも問題になる可能性があると思ったら、実習指導者に報告するように心がけてください

 

わたしの経験上、報告ができる学生さんは必ず充実した実習になります

実習指導者とのコミュニケーションにも困ることはありません

 

なぜ学生さんにとって『報告』がこれほどまでに重視されているのかというと、医療職として現場で働くときに『報告』がとても大切だからです。

医療現場で働く際には、わずかな患者さんの変化も見逃さずに報告することが求められます。

患者さんの変化を見逃さないことは、患者さんの生命を守ることにつながります。

 

実習中には『1%でも問題になる可能性があると思ったら報告する』を徹底して心掛けてください。

それだけで、みなさんの実習がより良い実習になります。

 

 

 

リハビリ実習対策!教科書の検索順位を決めることの大切さ

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「実習中に寝れるだろうか・・・」

 

実習前にはどの学生さんも心配をしていることだと思います。

わたし自身も、実習前にはありとあらゆる準備をした覚えがあります。

結論から言うと、『実習中には寝れるかどうか』は記録時間の効率化にかかっています。

 

記録時間の効率化をするためには、『事前の準備で99%が決まる』といっても過言ではありません。

 

この記事では事前準備のひとつとして、実習中に使用する教科書の検索優先順位を決めることの大切さを紹介していきます。

 

 

実習で使用する教科書の検索優先順位を決める

 

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まず、手持ちの教科書の中でどの内容の調べ物をするときにはどの教科書を使うのかを決めます

 

たとえば、

評価方法については『作業療法評価学』

整形外科疾患については『標準整形外科学』

解剖・生理学については『基礎運動学』

 

このように、どの教科書を最初に検索するかをあらかじめ決めておきます。なぜ検索優先順位を決めておくことが大切かというと、複数の教科書で解説されている内容が多いからです。

 

ひとつの調べ物をするために、手持ちの教科書を手当たり次第検索しているとそれだけで大幅に時間を浪費してしまいます。

もし、教科書を検索して調べたいことが載っていない場合には、別の教科書を1~2冊軽く調べてみましょう。

 

それでも分からなければ『分からなかった』で十分です

それ以上調べる必要はありません。

 

どの教科書で調べてもさほど違うことは書いてない

 

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「どの教科書で調べても一緒じゃないの?」

 

そう考えている学生さんもいらっしゃると思います。

その通りなのです。どの教科書を使っても書いてあることはほとんど同じなのです。

 

だからこそ、『どの教科書で調べようか?』と考える時間を短縮して課題に取り組むことが大切です。

 

ひとつひとつの事前準備をしっかりとしておくことが、実習中の記録時間の効率化につながっていきます

 

調べても分からなければ調べたことを記録物に書いておけばOK

 

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「調べ物が分からなかったら実習指導者に怒られるのではないか・・・」

 

心配されている学生さんも多いと思います。

ですが心配はいりません。

 

もし、教科書を調べても課題の答えが分からなかったときには、『この教科書を調べたが分からなかった』と報告すれば大丈夫です。

 

余裕があれば、自分なりに考えた仮説などを記載しておけば、課題に真剣に取り組んだことは分かってもらえます。

 

課題が分からなければ実習指導者に教えてもらえばいいことです。

大切なことは、調べ物に時間を取られて『寝られない』とならないようにすることです

rehabilisan.hatenablog.com

10分調べて分からなければ「分からなかった」でOK

 

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わたしは基本的には10分調べて5分考えて分からなければ、「分からなかった」でいいと思います。

 

どんなに頑張って考えたところで、分からないものは分かりません

物理の法則や数学の公式を知らないのに、問題を解こうといくら考えても答えは出ないのと同じです。

 

ただし、自分なりの仮説を考えたり、自分の分からないことを明確にすることは臨床実習において大切なことです。

自分なりの仮説や『分からないこと』を実習指導者に伝えていくことで、知識を増やしていくことが実習において重要になります。

 

結論:実習で使用する教科書は事前に内容を大まかに把握しておく

 

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手持ちの教科書のなかで、どの教科書から検索するかをあらかじめ決めておきましょう

調べ物に時間をかけ過ぎないようにすることが大切です。

 

臨床実習で睡眠時間を確保できるかどうかは、実習前の事前準備にかかっています。

他の記事でも実習前の事前準備について紹介しています。