リハビリ実習対策!課題を調べても分からなかったときの報告の仕方
「課題が終わらなかったらどうしよう・・・」
そんな不安を感じている人も多いと思います。
わたし自身の学生時代にも実習中の課題について不安に感じていました。
この記事では、課題を調べても分からなかったときの実習指導者への報告の仕方について紹介していきます。
- 課題を調べても分からなかったときの報告の仕方
- 分からなかった理由を客観的に分析して報告することが大切
- 分からなかった課題に対して何をしたのかを記載する
- 睡眠時間を削って実習に集中できないのは意味がない
- 結論:分からなかったところを客観的に分析して報告することが大切
課題を調べても分からなかったときの報告の仕方
長い臨床実習の期間中には、その日のうちに課題を調べても分からないことはよくあります。
もし、課題を調べても分からなかったときには、翌日実習指導者にその理由を報告します。この『理由』の報告の仕方がとても大切です。
しっかりとした報告ができれば、課題を調べても分からなかったとしても全く問題はありません。
それだけでなく、確かな知識を身につけることや実習指導者とのコミュニケーションにつながり、実習がより充実したものになります。
次の項目で、具体的な報告の仕方を説明していきます。
分からなかった理由を客観的に分析して報告することが大切
課題を調べても分からなかったことを実習指導者に報告する上で大切なことは、『分からない理由を客観的に説明すること』です。
課題を終わらせる上で、
- 何が分からなかったから完成させることができなかったのか
- 自分にどの能力や知識が欠けていたから課題を終わらせることができなかったのか
課題を調べても分からなかった理由を客観的に分析することが大切です。
たとえば、患者さんが訓練中になかなか訓練内容に集中できず、キョロキョロしていたりします。
この現象の理由を考えたときに、
- 注意の持続性の問題なのか
- 注意の選択性の問題なのか
- 注意の分配性の問題なのか
- 注意の転導性の問題なのか
- Working memoryの問題なのか
自分ではいくら考えても分からなかったとします。
この例でいうと、現象の理由が「注意の持続性の問題なのか、注意の選択性の問題なのか、注意の分配性の問題なのか、注意の転導性の問題なのか、Working memoryの問題なのか調べても分からなかった」と報告すればいいのです。
デイリーノートやケースノートに分からなかった部分を記載しておいてもいいでしょう。文献を調べて上で分からなかったのであれば、簡単でいいので文献の内容を記載しておくと、自分で調べたこともアピールできます。
どの部分が分からなかったのかを説明できるようにしておくことが大切。分からないことは悪いことではないので、どんどん実習指導者に聞きましょう。
分からなかった課題に対して何をしたのかを記載する
多くの実習指導者は課題を終わらせることを重視しているわけではありません。
学生さんが『どこが理解できているのか』『どこが理解できていないのか』を知りたいのです。
なぜなら、『どこが理解できていないのか』が分かれば、理解できていないことを指導できるからです。
実習指導者にとっては、学生さんが『どこが分からない』かが分からないのです。
実習においては、学生さんの『分からない』をひとつずつ『分かる』にしていくことが大切なのです。
だからこそ、学生さんは自分の『分からないこと』を隠さずに実習指導者にどんどアピールしていってください。
こうすることで、実習はどんどん有意義なものになっていきます。
また、文献で調べた内容を記載しておくことで、指導もしやすくなります。
あまりたくさん記載する必要はありませんが、簡単に教科書の内容を記録物に記載しておくといいでしょう。
分からなかったことに対して自分が何を使って調べたのかを記載しましょう。教科書のどの部分が理解できなかったのかを書いても大丈夫です。
睡眠時間を削って実習に集中できないのは意味がない
学生さんの中には
「睡眠時間を削ってでも、課題は終わらせないとダメだ」
「根性を見せないとダメだ」
などと思っている方もいるのではないでしょうか。
わたし自身も学生時代には、実習のプレッシャーからそのように考えていました。
しかし、多くの実習指導者は睡眠時間を削ることで、実習中に集中できないことに意味がないと分かっています。
最近では睡眠時間を確保することを義務づけている実習指導者もたくさんいらっしゃいます。
わたしも、これまでに説明した『分からないことを客観的に分析する』ことができていれば、課題が終わらなくても寝るべきだと思います。
考えても分からないことに、いつまでも時間をかけても仕方ないのです。極端な話、5分考えて10分調べて分からなければ『分からなかった』でいいと思います。
分からなければすぐに実習指導者に聞ける、実際の患者さんのお体を借りて教えてもらえる場が臨床実習なのです。
だからこそ、しっかりと体調を整えて実習地で集中できるようにした方がずっといいのです。
実習中の体調管理は重要。睡眠時間を削ってまで記録物を作成するのは実習中の集中力を削ってしまうのでもったいないです。
結論:分からなかったところを客観的に分析して報告することが大切
もし課題を調べても分からなかったとしたら、自分の分かっていないところを客観的に分析して報告することが大切です。
- 自分の分かっていないところを実習指導者に報告する
- 実際の患者さんのお体を借りて、実習指導者に教えてもらう
- 分からなかったところが分かるようになる
この1~3の過程を繰り返していくことが臨床実習で大切なことです。
また、1~3の過程が実習における実習指導者とのコミュニケーションであるともいえます。
分からないことを一つずつ解決していくことで、疑問を少しでも解消していけるようにしていけば良い実習になるのではないでしょうか。