30代の小さな成功者

「手の届く範囲の小さな成功」を目指す30代男の人生逆転への奮闘記

バカの振りをして生きると生きるのが楽になる

 

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 ほとんどの人が他人からの評価を気にしながら生きているのではないでしょうか。

 

他人からの評価を気にしながら生きることはとてもつらいことです。わたし自身も他人にどう思われているかを第一に考えて行動してきたように思えます。

 

そこで、30歳代になったことを機に、他人からの評価を気にすることを辞めてみることにしました。

 

他人からバカにされることを恐れずに生きるようにしたことで、生きることがだいぶ楽になったように感じます。

 

この記事では、他人からの評価を気にするのをやめてバカの振りをして生きることについて紹介していきます。

 

  

他人からバカだと思われることをなぜ恐れるのか

 

周りの人から「あの人はバカだよね」なんて思われていたらゾッとしますよね。

なぜ他人からバカだと思われることはこんなにも恐ろしいのでしょうか。なぜこんなにも他人からの評価を重視しているのでしょうか。

 

わたし自身も今まで他人からの評価ばかりを気にして生きてきたように感じます。

「他人よりも優秀だと思われたい」という他人の評価が基準の生き方をしてきました。

 

他人の評価をここまで気にしてしまう背景には自分自身の自尊心を守ることが重要な価値になっていたからです。

 

学校や仕事など組織には必ず人間関係が存在します。組織に所属するたびに、「他者よりも優秀な人間と思われなければ」という気持ちでふるまってきました。

 

しかし、その「他者から優秀な人間と思われなければならない」という価値観が自分自身を苦しめていた原因になっていたと思います。

 

生き方のPOINT

他人の評価を気にしてしまうのは自尊心が原因。

自尊心が自分自身を苦しめてしまう。

なぜ他人の評価を気にすると生きるのがつらいのか

 

他人からの評価を気にする生き方がなぜつらいのかを考えてみました。

 

思った通りの行動ができなくなる

 

他人の目を気にしながら生きていると自分の思った通りに行動することができなくなります。

 

仕事をする上で自分が良いと思ったアイデアがあっても「周りから変な目で見られたらどうしよう」「何か文句を言われたらどうしよう」という考えが先に浮かんできます。

 

せっかく自分自身の思い通りの行動をしようとしても周囲からの評価が邪魔して行動に移せなくなってしまいます

 

自分の行動を自分自身でコントロールできないことはストレスを強めていきます。心理学で言うところの外的統制感が強くなってしまいます。

 

外的統制感が強くなると人は自己評価(自己効力感)が下がってしまうと言われています。

 

自己評価が下がってしまうと、劣等感が強くなり自暴自棄になってしまうこともあります。生きるのがつらくなってしまう原因にもなります。

 

生き方のPOINT

思い通りに行動できないことがストレスになる。

ストレスが溜まり過ぎると生きるのがつらくなってしまう。

他人の態度をいちいち気にしてしまう

 

他人からの評価を気にして生きていると、他人のちょっとした態度が気になってしまいます。

 

他者の態度を気にし過ぎると、ちょっとした態度の変化を自分にとってマイナスの感情を抱いているのではないかと結び付けてしまいます

 

「あの人が(自分に)こんな態度をとるのは、わたしのことを嫌っているからではないか」

「わたしの今の行動は、この人は気に入らないのではないか。だからこんな言動をするのではないか」

 

このように他人の態度や言動を自分にとって否定的な感情と結び付けて考えがちになってしまいます。

 

しかし、本当にその人が自分にとって否定的な感情を抱いているかは、その人にしか分からないことです。

 

恐らく直接尋ねてみたとしても、本当のことは教えてはくれないでしょう。

 

確かめようのない不安を他人に対して抱いていると疑心暗鬼になってしまいます。他人の感情は自分自身ではコントロールできないことです。

 

これもまた自分自身の外的統制感を強め、自己効力感を低下させてしまいます。つまり、自信の喪失につながってきてしまいます

 

生き方のPOINT

他人の行動や言動を自分にとって否定的な感情の表れと捉えてしまう。

他人の感情はコントロールできないので自分にとってのストレスになる。

他者と自分自身を勝手に比較して劣等感を感じてしまう

「他人からバカだと思われている」と感じる背景には、自分自身の能力と他者の能力を比較している無意識が存在しています。

 

 他人と自分との比較ばかりしていると自分自身の劣等感を強めてしまうことにもなります。

 

本来、人の能力はそれぞれ得意・不得意があります。また、それまでに経験してきたことも十人十色です。

 

ひとつの能力において劣ってたとしても、他の能力において勝っていことがほとんどです。

 

自分の能力と他者の能力を比較ばかりしていると、他者に負けている部分ばかりが目立ってきてしまいます。自分自身が勝っている部分があるにもかかわらず、そこには目が向かなくなってしまいます

 

生き方のPOINT

自分と他人の能力を比較して劣等感を感じてしまう。

人間にはそれぞれ個性があるのに認められなくなってしまう。

他人からどう思われているかを気にしない生き方

 わたしは他人からの評価ばかりを気にしながら生きてきました。

 

しかし、結果として生きていく中で大きなストレスを感じるようになってきました。ストレスによって組織での人間関係がうまくいかなくなることが頻繁にありました。

 

そこで、他人からの評価を気にせず、「バカの振りをして生きる」ことにしました。その結果、組織での人間関係に悩むことがだいぶ少なくなったように感じます。

 

自分自身を偽らずに表現できる

 

自分の言動や行動で他人にどう思われるかを気にしないことで、自分の思った通りに行動することができるようになります。

 

自分の思い通りに行動できるだけで、ずいぶんと生きるのが楽になったように感じます。

 

行動や言動の結果として他人がどう思うかは、人によって異なります。同じ言動でも受け取る人によって感じ方が変わるものです。

 

つまり、相手の反応をうかがいながら慎重に行動したところで関係ないのです。自分の行動や言動に対してプラスの感情を持つかマイナスの感情を持つかは人によって違います。

 

そんな不確かなことを考え抜いたところで意味がないのです。

 

他人にどう思われるかを考えれば考えるほど、人と違った行動ができなくなってきます。組織の中で浮いた存在にならないように他人と同じ行動ばかりをとるようになります。

 

バカの振りをして生きると、個性を自由に発揮できるようになります。自分の個性を発揮しながら生きることで限りなくストレスフリーに近い生き方ができるようになります。

生き方のPOINT

他人が自分の行動をどう感じるかは分からない。

他者の評価を気にしないと個性を自由に発揮できる。

どんどん質問できるようになる

 

バカの振りをして生きることで、わからないことはどんどん人に訊けるようになります。

 

他人からの評価ばかりを気にしていると、「質問する」=「愚か者」と考えてしまいがちです。質問することを恥だと考えてしまい、質問する機会が減ってきてしまいます。

 

他人からの評価が気にならなくなれば、恥を気にせず人に質問ができるようになります

 

どんなことでも上達するためには人に質問することが一番大切です。

 

他人の評価ばかりを気にして質問を控えるのではなく、バカの振りしてどんどん訊いていたほうが100倍お得です。

 

質問をたくさんすることは自分自身の成長にもつながります

 

他人からの評価ばかり気にしても自分自身の得にはなりませんが、バカの振りをしてたくさん質問することで自分自身の成長という得をすることができます

 

生き方のPOINT

他人の評価を気にしないと恥を気にせず人に質問できるようになる。

質問をしていくことで自分自身の成長が得られる。

個性を客観的に見れるようになる

 

バカの振りをして生きることは、他人の優れているところを素直に認めることです。

 

他人の良いところを素直に認められるようになることで、他人と自分を比較して劣等感を感じることがなくなってきます

 

人にはそれぞれ個性があります。他人の優れているところ、自分の劣っているところを素直に認められることが大切です。

 

自分の劣っているところもありますが、優れたところもたくさんあります。一つ劣っているところがあるだけで、自分自身の価値を低く見積もらないようにしていくことが重要な考え方です。

 

自分と他人の個性を正しく認識できるようになるだけで生きるのがだいぶ楽になります。

 

生き方のPOINT

他人の優れているところを認められるようになる。

自分と相手の個性を尊重できるようになる。

結論:自分自身のQOLを改善するためには自分の感情を重視する

 他人の評価を気にしながら生きていくのはとても窮屈なものです。

 

人はいろいろなものに縛られて生きています。家族や職場、学校、地域など様々な人間関係に所属しています。すべての人間関係で他人からの評価を気にしていたら、なかなか自分の思ったように生きることができなくなってしまいます。

 

社会のルールを守るといった最低限守るべきマナーはありますが、その範囲内であれば自由に生きてもいいのではないかと思います。

 

また、他人からの評価は自分自身の中で作り出していることがほとんどです。本当は周りの人はそのように感じていないかもしれません。

 

他人の評価から抜け出すことで、生きていく上でのストレスを解消していくことができるのではないでしょうか。

定番の夜景が見えるレストランでのプロポーズをおススメする理由

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どんなプロポーズにしたら彼女が喜んでくれるだろうか・・・

 

 

あなたはプロポーズプランに悩んでいるのではないでしょうか?

 

わたしは定番ですが、夜景が見えるフレンチレストランでプロポーズをしました。結果として、彼女も感激して大喜びしてくれました。

この記事では、定番の夜景が見えるレストランでのプロポーズをおススメする理由を経験談を交えて紹介していきます。

 

 

非日常感を演出できる

 

夜景がキラキラと輝き、高級感溢れるレストランでの食事は別世界のような感動を与えてくれます。

プロポーズするというだけでも特別感溢れるイベントですが、高級レストランでの食事は気持ちをさらに盛り上げてくれます。

わたしは計画の段階で、「ちょっと演出が凝りすぎているんじゃないか?」と不安も感じていました。

自分の身の丈には合ってないような・・・。

そんな不安を抱えながらも本番を迎えました。

実際にレストランに着くと、その雰囲気に圧倒されたことを覚えています。「トレンディードラマみたいだな」と自分自身につっこみを入れたくなる気分でした。

しかし、場の雰囲気に慣れてくると少しずつ二人の気持ちが盛り上がっていくのが感じられました。非日常的な空間がプロポーズの特別感をさらに引き立ててくれていました

 

POINT

普段と違う雰囲気は相手の気分を盛り上げるだけでなく自分も強気になることができます。せっかくのプロポーズなので最高の演出をすることで自信を持って行うことができます。

スタッフのサポートや演出がプロポーズを引き立ててくれる

 

夜景が見えるような高級レストランは、スタッフのサービスも一流です。一流のおもてなしが、よりいっそう特別感を演出してくれます。

また、高級レストランではプロポーズ専用プランを用意していることが多く、プロポーズの演出の仕方も絶妙です。

わたしの場合は、レストランのプロポーズプランを予約していました。事前に1度だけ電話で当日の流れについて説明を受けていましたが、演出はすべてお店のスタッフにお願いしていました。

当日は夜景がよく見える特別席に通され、ゲストとして一流のおもてなしを受けました。コース料理が順番に進みメインのお料理のあとに、さりげなくメッセージつきのケーキを運んできてくれました。彼女にばれないように後ろからサッとケーキを目の前に置く演出の仕方はプロの仕事だと感じました。

高級レストランのスタッフは何組ものプロポーズを演出しているので、プロポーズのタイミングやサプライズを熟知しています。プロに演出をお願いすることで、彼女が感動するようにプロポーズを盛り上げてくれます

 

POINT

サプライズでのプロポーズはタイミングが最大のポイントです。高級レストランのスタッフはベストなタイミングで演出してくれます。事前に流れを把握しておくと自分自身が驚かなくてすみます。

二人にとっての思い出の場所ができる

 

 

レストランでプロポーズをすると、そのレストランが二人にとっての思い出の場所になります

記念日を二人でお祝いするときに、訪れることができる場所が増えます。

わたしも、レストランの協力もあって一生の思い出に残るプロポーズを行うことができました。彼女も大喜びしてくれました。

二人にとっての思い出に残る場所には、今後も記念日のたびに行きたいと話しています。

また行きたいと思える二人の思い出の場所が増えるのは素晴らしいことだと思いました。

 

POINT

最高のプロポーズをできたレストランにはまた行きたいと思えます。二人にとって記念の場所が増えると話題にもなります。再度訪れることで当時のことを思い出すこともできます。

結論:プロポーズには特別な演出をしてみることがおススメ

 

わたしがプロポーズを夜景の見えるレストランですることをおススメする理由は3つあります。

  • 非日常感を演出できる
  • スタッフのサポートや演出がプロポーズを引き立ててくれる
  • 二人にとっての思い出の場所ができる

プロポーズは二人の門出であり、一生の思い出に残ります。普段はしないような特別な演出をしてみるのもいいのではないでしょうか。

リハビリ実習生対象!実習での脳血管障害の理解に役立つ参考書

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理学療法作業療法の実習では脳血管障害の理解は切っても切り離せないことです。なぜかというと、身体障害領域の実習で関わる患者さんの疾患には脳卒中がとても多いからです。

しかし、脳血管障害や脳機能について理解できないまま実習に来る学生さんがたくさんいます。脳血管障害や脳機能は非常に複雑なので、養成校の授業だけでは理解しにくいことが現状です。

そこで、今回は脳の理解に役立つ専門書の『病気が見える Vol.7 脳・神経』を紹介していきます。この専門書があれば、臨床実習で脳血管障害の患者さんを担当しても安心して進めていくことができるようになります。

 

 

脳機能と疾患の関連が理解しやすい

 

『病気が見える』というタイトルから疾患の教科書を連想するのではないでしょうか?この本では脳の疾患についても詳しく解説していますが、それ以上に脳機能や解剖について大変詳しく解説されています。そのため、疾患の病態を理解するために必要な基礎医学の知識を身に付けることができます。この本を使って勉強することで、疾患と脳機能との関連性が体系的に理解することができます

 

さらに、この本のポイントとして、図表が豊富で視覚的に理解しやすくなっています。加えて、各解説のテキストが少なく、簡潔にまとまっているので基礎医学の知識がなくても読みやすい構成になっています。

 

理学療法士作業療法士の実習の話になりますが、実習で大切なことは解剖学・生理学・運動学などのバラバラだった知識をつないで、臨床で応用する方法を学ぶことです。そのため、実習指導者が学生に求める知識は国家試験レベルの基礎医学がほとんどです。つまり、疾患と基礎医学と結びつけて考えられることが大切なのです。この本で勉強することによって、自然に疾患と基礎医学の関連が理解できるようになっています。

 

実習中に辞書として使える

 

実習中には聞いたこともない疾患の患者さんと出会うことも度々あります。そんなときには、疾患について自分で調べてデイリーノートに自己学習を記載しておくことが大事です。

 

この本は、疾患ごとにその疾患の要点が簡潔にまとまっています。各項目にMINIMUM ESSENCEとして理解しておくべきポイントが掲載されているので、そこを見れば、疾患の特徴がひと目でわかるように構成されています。

 

実習中は、この項目を参照してデイリーノートに調べたことをまとめると最適です。これは実習中の調べ物にかかる時間の短縮になります。よく記録に時間をかけ過ぎて睡眠不足になってしまう学生さんがいますが、この本を使うことで日々の記録を効率良く進めることができます。そのため、実習中の睡眠時間確保にも一役を買ってくれる優れ物なのです。

 

結論:リハビリの実習で中枢神経疾患のケースを持ったときには必須

脳血管障害や脳機能について理解するのに最適な専門書として『病気が見える Vol.7 脳・神経』をおすすめしています。

 

この本を実習生におすすめする理由として、

  • 疾患と脳機能との関連が体系的に理解できるため、学習の助けになる。
  • 実習中に辞書として使える。

ことが挙げられます。

この専門書は、実習前の学習だけでなく実習中にも活躍してくれること間違いなしです。

 

 

リハビリ職のための脈拍測定の目的とリハビリへの活かし方

 

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脈拍測定は患者さんの循環動態を簡便にフィジカルアセスメントすることができます。リハビリの場面でも運動前後の評価や負荷量の調節に重要な役割を果たします。この記事では脈拍測定から得られる情報とリハビリへの活用法について紹介していきます。

 

 

脈拍

 

脈拍は心臓の収縮によって生じます。左心室が収縮することにより心室内部の血液が大動脈に送り出されます。このときの大動脈への圧力は通常そのまま末梢動脈に伝わります。末梢部の動脈を触知した際に感じる圧力は、この心臓からの圧力を反映しています。脈拍は心臓の収縮を反映しますので通常は心拍数と脈拍は一致します。

 

例外として、末梢動脈の閉塞などの末梢血管の循環障害がある場合には心拍数と脈拍数が一致しなくなります。また、心室期外収縮などの不整脈がある場合には心拍数と脈拍数の不一致が生じます。不整脈がおこると、心臓内に十分な血液が貯留する前に心臓が収縮するため心臓からの拍出量が少なくなります。心臓からの血液の拍出量が少ないため末梢動脈では脈拍が生じなくなります。結果として心拍数に対して脈拍数が減少することになります。

 

リハビリのPOINT

脈拍測定はリハビリでの負荷量の簡便な評価に役立ちます。運動前後での脈拍数の変化を把握し過負荷になっていないか、負荷量が少なくないかを評価するために役立ちます。数値として測定できるので客観的指標としても有効です。

 

重要な脈診部位

 

身体には末梢動脈が体表近くを走行している部分があります。末梢動脈が体表近くを走行している部位では脈拍の測定を行うことができます。以下に臨床上重要な脈診部位を紹介していきます。

総頸動脈

 

総頸動脈を触知するためには、まず頚部の甲状軟骨を触知します。甲状軟骨のやや下方で胸鎖乳突筋の内側を触知します。甲状軟骨より上部で触知してしまうと頸動脈洞を圧迫してしまいます。頸動脈洞には血圧受容器が存在します。血圧受容器を刺激することで血圧低下や徐脈を引き起こすリスクがあります。

総頸動脈は衣服などで覆われておらず簡便に測定が行えます。心臓からの位置が近いため血圧が低下した際にも触知しやすいため患者さんの血行動態の把握に重要な役割を果たします。

 

リハビリのPOINT

総頸動脈は拍動も強く発見しやすいため緊急時の脈拍測定部位としても重要です。橈骨動脈では血圧80mmHgまでしか触知できませんが総頸動脈では血圧60mmHgまでは触知可能です。内頸動脈にプラーク(狭窄)がある場合には血管音の聴診も重要です。不安定性のプラークの場合は圧迫することでプラークの破綻を起こさないよう注意が必要です。

上腕動脈

 

上腕動脈を触知するためには、肘関節のやや内側を触知します。上腕動脈は上腕二頭筋の筋腹の内側を走行しています。上腕部の上腕二頭筋の膨隆部の内側を触知すると発見しやすくなります。

上腕動脈は橈骨動脈が触知しにくい場合や血圧測定の際に利用します。血圧測定ではコロトコフ音の聴取のために聴診器を当てる部位になります。

 

リハビリのPOINT

上腕動脈の触知をするタイミングはリハビリ中には少ないですが血圧測定の際に位置の特定が重要になります。上腕内側にあることを頭に入れておくことが大切です。

橈骨動脈

 

橈骨動脈を触知するためには、前腕の遠位部の橈側(母指側)を触知します。人によってやや走行している位置にずれがあるので前後数cmほどずらしながら触知してみると発見しやすくなります。

橈骨動脈は衣服で覆われておらず簡便に測定を行える部位です。初回の介入時には橈骨動脈の脈拍の左右差を触知して末梢動脈の血行の左右差を評価しておくことが大切です。

 

リハビリのPOINT

橈骨動脈の触知はリハビリでは最も頻繁に使います。初回介入時には左右差の有無をチェックしておきましょう。上肢の循環動態の把握に重要です。手指の冷感や色調の変化の有無を併せて評価することが大切になります。

大腿動脈

 

大腿動脈を触知するためには、下肢のつけ根のやや内側を触知します。大腿動脈は比較的深部を走行しているのでやや圧迫するようにして触知していきます。下肢を伸展させ軽度外転することで触知しやすくなります。

大腿動脈は血圧を反映するとされており、緊急時の脈拍確認部位として重要です。また、下肢の血行状態を把握するためにも重要な動脈です。

 

リハビリのPOINT

大腿動脈を触知する場面はリハビリの中では少ないでしょう。下肢の末梢動脈に閉塞や狭窄がある場合には左右差の有無を評価することもあります。

足背動脈

 

足背動脈を触知するためには、長母趾伸筋腱と第2長趾伸筋腱の間を触知します。また、足関節の前方でも触知することが可能です。足背動脈の走行は個人差があるため触知部位をずらしながら脈拍が触れる位置を探します。

足背動脈は下肢の血行動態の左右差を評価するためにも重要な動脈です。

 

リハビリのPOINT

足背動脈の触知は下肢の血行動態を把握するために重要です。下肢の冷感や色調などの情報と統合して患者さんの状態を推測することが大切になります。

 

脈拍数の正常値と異常要因

 

脈拍数の正常値は一般成人では60~100回/分といわれています。

正常値の100回/分を超える場合を頻脈といいます。反対に正常値の60回/分より少ない場合を徐脈といいます。

脈拍数の正常値は新生児で多くなります。新生児の脈拍数の正常値は100~140回/分にも及びます。新生児は末梢組織での酸素需要が多く、循環機能が未発達のため生理的に脈拍数が多くなります。反対に高齢者では脈拍数の正常値が低くなります。高齢者の脈拍数の正常値は60~80回/分程度になります。高齢者では代謝機能低下や活動量低下により末梢での酸素需要が減るため脈拍数が少なくなります。

 

生理的な頻脈の要因

 

生理的な頻脈の要因として、運動、食事、入浴、精神的ストレスがあります。

 

運動時には骨格筋を収縮させるために骨格筋での酸素需要が増加します。末梢への血流量を増やすために脈拍数が増えます。頻脈になることでより多くの酸素を末梢の骨格筋に運搬することができます。

 

食事後には腸管での栄養素の吸収が促進されます。吸収された栄養素は門脈を経由して肝臓にて代謝が行われます。腸管・肝臓での酸素需要が増大するため、頻脈となりより多くの酸素を消化器に運搬するように循環動態が変化します。

 

入浴後には交感神経の活動が活発になります。交感神経の活動時には闘争や逃走を行うために末梢の骨格筋への循環血液量が増大します。より多くの酸素を末梢組織に運搬するために頻脈が生じます。

 

精神的ストレスを受けると交感神経の活動が活発化します。入浴後と同様に末梢の骨格筋への循環血液量が増大します。その結果として頻脈が生じます。

 

リハビリのPOINT

運動後の脈拍数の増加はリハビリにおける負荷量の調節に役立ちます。食後・入浴後には生理的に脈拍数の上昇が起こることを頭に入れて脈拍数を解釈することが大切です。精神的ストレスは特に入院中の患者さんの不穏状態や興奮状態の際には脈拍の上昇が起こることを理解しておくといいでしょう。

生理的な徐脈の要因

 

生理的な徐脈の要因としては、睡眠時が挙げられます。

睡眠時には副交感神経の活動が活発になります。副交感神経の活動時には末梢組織の酸素需要が減少します。末梢組織に酸素を運搬する必要量が減少するため徐脈が生じます。

 

リハビリのPOINT

ここに文章覚醒が低いときには徐脈が生じます。寝ている患者さんを起こして介入する際には脈拍数が低いことがあります。覚醒が向上するに従って脈拍数が上昇していることを評価していきます。

病的な頻脈の要因

 

病的な頻脈の要因としては、発熱、貧血、心不全甲状腺ホルモン分泌過剰、頻脈性不整脈があります。

発熱時には、熱産生を行う必要があります。熱産生臓器としては肝臓が重要な働きをします。肝臓での代謝が亢進することで発熱に必要な熱を産生します。肝臓での酸素需要が増大するため肝臓への血流量を増加させるために頻脈が生じます。

 

貧血時には、血液の酸素運搬能力が低下します。末梢組織が活動するために必要な量の酸素を供給するためにより多くの血液が必要になります。末梢組織への血流量を増大させるために代償的に頻脈が生じます。

 

心不全が生じているときには、心拍出量が低下します。心拍出量は1回拍出量×脈拍数で決まります。心不全により1回拍出量が減少することで脈拍数が代償的に増加します。末梢組織に十分な酸素を運搬するために頻脈が生じます。

 

甲状腺ホルモン分泌が亢進しているときには、肝臓での代謝が亢進します。肝臓での酸素需要が増大します。肝臓への血流量を増加させるために頻脈が生じます。

 

不整脈の中でも頻脈性不整脈心臓刺激伝導系に異常興奮が生じている場合に出現します。バックグラウンドに虚血性心疾患や心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋症などが関係しています。

 

リハビリのPOINT

頻脈を引き起こす要因がある場合には、介入ごとの脈拍数の変化を評価していくことが重要です。治療中の場合には脈拍数の変化が症状改善の指標になってきます。

病的な徐脈の要因

 

病的な徐脈の要因として、甲状腺ホルモン分泌低下、薬剤、徐脈性不整脈があります。

甲状腺ホルモン分泌が低下しているときは、肝臓での代謝が低下します。肝臓での酸素需要が減少することで肝臓への血流量を減少させるため徐脈が生じます。

 

薬剤には交感神経活動を抑制する副作用を持つものがあります。交感神経活動が抑制されることで末梢での酸素需要が減少します。末梢に酸素を運搬する必要量が減少するため徐脈が生じます。

 

徐脈性不整脈も頻脈性不整脈と同様に心臓刺激伝導系に異常が生じている場合に出現します。バックグラウンドとして何らかの心臓疾患が関連している可能性があります。

 

リハビリのPOINT

徐脈が出現しているときには末梢組織に十分な酸素が供給されていない可能性があります。呼吸状態や呼吸苦の自覚症状の有無を併せて評価することが必要です。

 

脈拍数の左右差

 脈拍数の左右差が生じている場合に考えられる病態として、末梢動脈の閉塞や狭窄があります。脈拍数の左右差が生じる原因として、大動脈解離、大動脈炎症候群、急性動脈閉塞症、閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓血管炎などがあります。

大動脈解離

 

大動脈解離は大動脈の中膜が剥離し解離した空間に血液が流入することで生じます。大動脈の破裂や剥離部分による圧迫での閉塞により症状が出現します。大動脈解離が鎖骨窩動脈に至ると鎖骨窩動脈の閉塞が生じます。鎖骨窩動脈より末梢部の血管の脈拍が減弱や消失します。

大動脈炎症候群

 

大動脈炎症候群は大動脈とその主要な分枝動脈に非特異的な炎症が生じる疾患です。炎症の出現と炎症による血管壁の瘢痕化により動脈壁の狭窄・閉塞・拡張を生じます。動脈に炎症が生じる原因として自己免疫疾患の関与が疑われています。この動脈炎が鎖骨窩動脈に至ると上肢の脈拍の左右差が生じます。

急性動脈閉塞症

 

末梢動脈に血栓が詰まり閉塞を生じる疾患です。末梢動脈の血流が途絶した状態となります。血栓を生じる要因として心房細動や心臓粘液腫などの既往、血液凝固能の亢進や動脈硬化などの血栓の誘因が挙げられます。末梢動脈が閉塞することで脈拍の消失・減弱が生じます。

閉塞性動脈硬化

 

閉塞性動脈硬化症は下肢の末梢動脈の動脈硬化により下肢の慢性的虚血を引き起こす疾患です。誘因として高血圧、糖尿病、高脂血症や喫煙があります。下肢末梢動脈の閉塞により脈拍の減弱・消失が生じます。

閉塞性血栓血管炎

 

膝窩動脈や前腕動脈以遠の細い動脈に好発する血管炎を呈する疾患です。末梢動脈に血管炎が生じることで動脈の狭窄・閉塞・血栓形成が起こります。橈骨動脈や足背動脈の脈拍の減弱・消失が生じます。

 

リハビリのPOINT

いずれの動脈疾患においても末梢動脈の左右差・上下肢の差を評価することが大切です。併せて四肢末梢部の冷感や皮膚蒼白などの症状の有無を評価します。閉塞性動脈硬化症や閉塞性血栓血管炎では間欠性跛行と呼ばれる特異的な症状が出現します。

 

血圧を推定できる動脈

 

脈拍は心臓から距離が離れるほど弱くなります。この原理を利用して簡易的に脈拍から血圧を推定することができます。緊急時の簡易的な測定やリハビリ中の患者さんの状態変化を把握するために役立ちます。血圧を推定できる動脈は以下の3か所です。

 

リハビリのPOINT

リハビリにおいては低血圧傾向の患者さんに介入する際に、起立性低血圧の出現や血圧の低下が起きていないかを簡易的に評価するときに便利です。異常を発見したときにはすぐに血圧測定を行って確かめることが必要です。

脈拍のリズム

 

本来は心臓の拍動と末梢動脈の脈拍数は一致します。心臓の収縮リズムが崩れる(不整脈)と脈拍数のリズムにも変化が生じます。脈拍のリズム不整には、呼吸性不整脈期外収縮、絶対性不整脈の3種類があります。

呼吸性不整脈

 

呼吸性不整脈は吸気時に脈拍が速くなります。若年者に多くみられます。吸気時には交感神経活動が活発化します。交感神経活動が活発化することにより心拍出量を増大させるために脈拍数が速くなります。病的な意義はないと言われています。

期外収縮

 

期外収縮は正常なリズムの中で突然1拍抜けたように拍動する状態です。心臓において通常のリズムより速いタイミングで収縮が起こることがあります。この場合、心室内には十分な血液が溜まっていない状態で拍出されることになります。拍出される血液が少ないため末梢動脈での動脈圧が少なくなり脈拍が抜けたようになります。心疾患の既往がある場合や頻回に出現する場合には心室頻拍や心室細動のような致死性不整脈に移行するリスクがあります。心疾患の既往がない場合には心機能に影響を及ぼさないことがほとんどです。

絶対性不整脈

 

絶対性不整脈は脈拍のリズム・大きさがすべて不規則な状態です。ほとんどの場合は心房細動によって不規則な心臓収縮が起こっていると考えられます。

 

リハビリのPOINT

脈拍のリズム測定は不整脈の有無をスクリーニングするために役立ちます。期外収縮は数回であれば問題ありませんが頻発するようであれば致死性不整脈が出現するリスクがあります。絶対性不整脈がある場合には心房細動の有無を疑います。心房細動がある場合には心拍出量が通常より10~20%減少するため心不全につながるリスクがあります。

 

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 結論:脈拍測定は脈拍数だけでなく異常を引き起こす要因、左右差、リズムのアセスメントをすることが重要

 

 

脈拍測定は臨床現場で簡単に状態の変化をアセスメントすることができます。脈拍数の変化のみに着目するのではなく、異常が生じる要因の把握や左右差の評価、リズムの不整の有無を評価しておくことが重要です。

患者さんの状態を正しく理解することが適切なリハビリプログラムを立案する上でも大切になります。

 

 

リハビリ実習生対象!実習地でUSBメモリーやメモ帳を紛失したときの対処法

 

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実習中止の理由に、個人情報保護の問題がとても多いことを知っていますか?

なぜ個人情報保護の問題で実習中止になることが多いかというと、個人情報保護は理学療法士作業療法士として働く上で絶対に守らなければならないからです。しかし、実習に来る学生さんの中には、個人情報保護についての認識が甘い人が多く見受けられます。個人情報保護への意識が低いため、USBメモリーやメモ帳を紛失し、それが実習中止の引き金になることがよくあるのです。もし実習中止になってしまうと、追実習を受けなければならなかったり、最悪の場合には留年になってしまうケースもあります。

この記事ではそんなことにならないためにも、USBメモリーやメモ帳の紛失対策と紛失時の対処法についてお話していきます。

 

 

個人情報保護の重要性

 

そもそも、実習において個人情報保護はなぜ大切なのでしょうか?

その理由は、流出した個人情報を悪用されることを防ぐためです。また、患者さんが他人に知られたくないことを人に知られてしまうことで、プライバシーが侵害されることを防ぐ目的があります。わたしたち理学療法士作業療法士の仕事は患者さんの回復を助け、より添い支えていくことです。

しかし、個人情報を安易に扱うことで、患者さんを危険にさらしてしまうこともあるのです。また、理学療法士作業療法士には「理学療法士及び作業療法士法(第16条)」において、業務上知りえた情報の守秘義務が課せられています。同法第21条において守秘義務違反は50万円以下の罰金となると規定されています。

つまり、個人情報保護は理学療法士作業療法士として働く上で、患者さんのリスク管理と同じくらい大切な義務なのです。だからこそ、個人情報保護について意識することが重要なのです。臨床現場に出て求められる資質であるため、学生の実習で身に付けるべき課題の一つになっているのです。

 

実習のPOINT

個人情報保護は理学療法士作業療法士として仕事をする上で守ることが義務づけられている。

病状について患者さんと話をするときにはプライバシーが保持できる場所を選ぶなど臨床現場でも気を遣っています。

 

USBメモリー・メモ帳の紛失対策の重要性

 

実習においてUSBメモリーやメモ帳の紛失対策を考えておくことは重要です。なぜなら、USBメモリーやメモ帳など個人情報の書かれた物を紛失し、それが悪用しようと考えている人の手に渡ってしまうと簡単に悪用されてしまうからです。

そのため、個人情報の書かれた物を徹底して管理する対策が必要になります。なぜなら学生の実習においては個人情報の書かれた物を紛失さえしなければ、個人情報が流出することはまずないからです。

もうひとつの対策として、万が一紛失したときに個人を特定できないようにしておくとなお良いでしょう。個人の特定ができなければ、個人情報の流出リスクを減らすことができるからです。このように、紛失防止と個人の特定防止の二重対策をしておくことが大切になります。

 

実習のPOINT

ここに文章普段の生活で財布や携帯電話を紛失しやすい人は特に要注意が必要。

実習中は緊張しているので普段通りに行動できないこともあります。普段物を失くさない人も不意に紛失してしまうこともあります。

 

紛失対策の3本柱

 

 

紛失のリスクを減らすための対策3原則を紹介していきます。以下のことを頭に入れて紛失対策をしておくことをおススメします。

管理場所を決めておく

 

個人情報の書かれた物は常にどこに置いたかを把握しておくことが大切です。実習中は、何気なく普段置かないところに置いてしまったときに紛失しやすいからです。「ケーシーのどのポケットに入れるのか」「カバンのどこにしまうのか」など、いつも置く場所を決めておくことで紛失を防ぐことができます。ポイントは、個人情報の書かれた物は大事なものと常に意識しておくことです。

 

実習のPOINT

私は必ずケーシーの右ポケットに収納するようにしています。患者さんの個人情報関連はすべて手帳にクリップで留めて一括して持ち歩くようにしています。

個人を特定できないようにしておく

 

USBメモリーやメモ帳などの記録媒体に、個人を特定できないよう対策しておくことは大事なことです。なぜなら、万が一紛失したときに個人を特定されるリスクを減らせるからです。具体的には『氏名』『年齢』『入院日』『病院名』などを伏字にして記録しておくことが有効です。さらに、USBメモリーのデータにパスワードを設定しておくことも良い方法でしょう。

 

実習のPOINT

私は個人情報をメモするときには名前を伏字にするようにしています。

自分の氏名を書いておく

 

自分の氏名と学校名をUSBメモリーやメモ帳などに書いておくことも、大切な紛失対策です。もし、USBメモリーやメモ帳を紛失してしまったときにも手元に戻る可能性が高くなります。個人情報の書かれた物には、必ず氏名と学校名を書いておくようにしましょう。

 

実習のPOINT

ここに文章実習地に持ち込む物には氏名と学校名を書いておくと安心です。

 

もし紛失してしまったときの対処法

 

個人情報の書かれた物を紛失することは絶対にあってはならないことですが、もし失くしてしまったときには問題を重く受け止めて対応していくことが大切です。最初にしなければならないことは、実習指導者への報告です。報告せずにおいて、後で発覚した場合は厳しい処分は免れないでしょう。さらに、紛失した物は実習指導者の手元に届く場合が多いので、実習指導者の耳に入ってしまいます。報告をしなかった場合には、実習中止になってもおかしくないと思っていた方がいいでしょう。

そして、報告は紛失したことが分かった時点で最優先に行います。報告が遅くなると事後報告になってしまい印象が悪くなってしまいます。帰宅後に紛失したことに気付いたのであれば、翌日の朝一番に報告するように心がけましょう。

 

実習指導者に報告をするときには、紛失の経緯を説明します。なぜかと言うと、どういった状況で失くしたのかを明確に伝えるためです。『いつ』『どこで』『なにを』『どのように』紛失してしまったのかを正直に報告します。

具体的には

例:昨日、実習地から帰る途中のバスで症例の情報の入ったUSBメモリーを落としてしまいました。

例:休み前、患者さんの情報の書いてあるメモ帳を患者さんのベッドサイトに置いたまま帰ってしまいました。

 

さらに、どういう個人情報保護の対策をしていたのかを伝えます。これには、個人情報の流出リスクがどれくらい高いのかを伝える意味があります。また、個人情報保護について、どれくらい意識していたかを実習指導者に伝える意味もあります。

具体的には

例:念のため患者さんの氏名や入院日は伏字にして記録してありました。

例:データにはロックを掛けて保存してありました。

 

最後に、学校の先生に事態の報告をしておきます。学校の先生に報告しておくことで、大きな問題になってしまったときに対応がスムーズになります。また、学校の先生は基本的に学生の味方なので、実習指導者にフォローを入れてもらえる可能性もあります。学校側から実習指導者に連絡してもらえれば、個人情報の書かれたものを紛失してしまったことを深刻に考えていたことが実習指導者に伝わります。帰宅後に紛失したことが分かったときには、まず学校に連絡して指示を仰ぐのもよい方法でしょう。

 

実習のPOINT

個人情報の紛失に気付いたら最優先で実習指導者に報告することが大切。同じく学校の教員に報告しフォローアップしてもらえるようにしておきましょう。

 

 

結論:個人情報の書かれた物の紛失対策、個人の特定防止対策が重要

 とにかく個人情報漏えいのリスクがある物は、絶対に紛失しないように心掛けることが大切です。これは臨床現場に出てからも同じことです。学生の実習のうちに意識付けしておきましょう。

 

リハビリ実習生対象!ROMやMMT測定で測定漏れしてしまったときの対処法

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臨床実習での評価のときには、

 

    「測定漏れしてしまったらどうしよう・・・」

 

そんな不安を感じている学生さんもたくさんいるのではないでしょうか?結論から言うと、その程度の失敗はよくあることなので心配する必要は全くありません。

この記事では、ROM測定やMMT測定で焦って測定漏れしてしまったときの対処法について紹介していきます。

 

 

測定漏れしたときには正直に実習指導者に報告する

 

実習地では必死になって患者さんのROM測定やMMT測定を行います。無事に終わって記録をまとめるときに、測定漏れに気づくことはよくあることです。これぐらいのことは実習中には頻繁におこることなので焦らずに対応していきましょう。

 

まず、測定漏れをしたときには実習指導者に報告することが大切になります。

翌日でいいので、

「測定し忘れた箇所がありますので、評価の予定を変更しようと思います」と実習指導者に報告してください。

その際に、評価の計画をどのように変更するのかを実習指導者に伝えてください。それができれば問題ありません。

 

実習のPOINT

測定漏れをしてしまったら、漏れた測定をいつ行うのか考えて実習指導者に報告する。どんな些細なことでも実習指導者に報告すると好印象。

 

測定漏れは誰にでもあることなので実習指導者にも想定内

 

測定漏れをしたら、実習指導者に練習不足だと責められるのではないかと心配する必要はありません。

どんなに練習をしておいたとしても、失敗は必ずおこります。実習生同士での評価の練習はたくさん積んできていると思いますが、患者さんの評価は初めての体験のはずです。学生同士で測定の練習をするのと、実際に患者さんに測定をするのでは勝手が全く違います。本番では学生さんの想定外のことが起こりますが、それは実習指導者にとっては想定内のことです。

 

実習のPOINT

測定漏れくらいの失敗は実習指導者も想定内。測定漏れ程度の失敗で学生の評価が下がることはほとんどない。

評価計画のどこに測定漏れした項目を組み込むかを考える

 

測定漏れした検査は、翌日以降の評価予定に組み込むようにします。

予定通りに評価を進める必要がある場合にはすべての検査予定が終わってから測定漏れした検査を実施します。予定していた検査を行って、時間が余ったときに実施してもいいでしょう。

大切なことは、測定漏れした検査を実施するために『どれくらい時間がかかるのか』『準備するものはあるのか』を把握しておくことです。これが把握できていると、評価を進めていく中で柔軟に対応することができるようになります。

 

実習のPOINT

測定漏れした項目を踏まえて評価計画を修正する。別の検査で測定肢位をとるときについでに測定をしてしまっても可能。

結論:評価計画は余裕をもって立てる

 

実習指導者に提出する評価計画は余裕をもって立てることが大切です。実習生の皆さんは、評価計画通りに進めようと思わずに柔軟に計画を変更していくことが実習での評価を進める上で大切になります。測定漏れをしたくらいで焦らないようにする気持ちの余裕を持っておくことが重要になります。

リハビリ職のための正しい体温測定の方法

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リハビリの介入前には体温測定を行ってフィジカルアセスメントを行います。体温測定を行うことで患者さんの状態を知る上で重要な情報を得ることができます。

しかし、正しい測定方法を実施しなければ正確な結果を得ることはできません。患者さんの状態を正しく把握するためには毎回同じ方法で測定を行うことが大切です。

この記事では臨床上頻繁に行う腋窩での体温測定の正しい方法について紹介していきます。

 

 

体温に影響を与える全身状態と環境因子

 

体温の数値を正しく解釈するためには患者さんの全身状態と測定時の環境因子を把握しておくことが大切です。

全身状態

 

患者さんの全身状態で体温に影響する因子があるかを事前に把握しておくことが大切です。体温に影響を与える因子として、原疾患、栄養状態、肝機能、副腎・甲状腺機能、年齢などがあります。

原疾患

 

体温上昇を引き起こす疾患としては、感染症膠原病、悪性腫瘍のほか脳出血・脳腫瘍などがあります。

感染症膠原病・悪性腫瘍に罹患すると炎症性サイトカインが分泌されます。炎症性サイトカインは体温調節中枢の視床下部に作用してセットポイントを上昇させる働きをします。視床下部のセットポイントが上昇することで発熱が生じます。

脳出血や脳腫瘍の既往があると体温調節中枢の視床下部が血腫や腫瘍によって圧迫されることがあります。視床下部の圧迫により体温調節機能が低下しセットポイントが上昇します。結果として発熱が生じます。

栄養状態

 

肝臓での栄養素の代謝によって大量の発熱がおこります。腸管からの栄養素の吸収が減少すると肝臓での代謝が減少します。結果として熱産生量が減少することで体温の低下がおこります。

肝機能

 

上述したように体内の熱産生は肝臓の代謝が占める部分が多くなっています。肝機能が低下することで肝臓での代謝が減少します。栄養不良と同様に熱産生量が減少することで体温の低下がおこります。

副腎・甲状腺機能

 

副腎髄質から分泌されるアドレナリンは肝臓や骨格筋での代謝を増加させる作用があります。また、甲状腺ホルモンも同様に代謝を亢進させる作用があります。これらのホルモンの増減によって高体温や低体温がおこります。

年齢

 

高齢者になると代謝機能が低下します。食事摂取量も減少し栄養状態の低下もおこります。脳機能の低下により体温調節機能の低下も生じます。活動量も減少するため骨格筋からの熱産生も減少します。加齢に伴い体温は低下するとされています。

環境因子

 

体温に影響を与える環境因子として、環境温、時間帯、運動量があります。

環境温

 

環境温が体温を下回ると熱放散の手段として放射の占める割合が多くなります。環境温が体温を上回ると熱放散の手段として蒸散の占める割合が多くなります。環境温は体温に大きな影響を与えます。

時間帯

 

午後3時から午後8時ごろは活動期であり体温が上昇する傾向があります。反対に午前2時から午前6時ごろは安静期であり体温が低下する傾向があります。体温の変動は1℃以内といわれています。

運動量

 

運動をすることで骨格筋の発熱量が増加します。運動時の熱産生量は安静時の10~12倍と言われています。運動直後の体温測定では運動による熱産生の影響を受けます。

 

リハビリのPOINT

体温に影響を及ぼす生理的要因や環境要因を理解しておくことで体温測定で得られた結果から全身状態を推測することができます。

 

正しい体温測定の方法

 

体温測定はただ体温計を腋窩に挿入するだけではありません。正しい測定のためには注意点がありますので頭に入れて体温測定を行う必要があります。

体温測定の準備

 体温測定を行う前に腋を閉じて10分ほど安静にします。

腋窩温は外殻温ですが核心温を反映します。簡便に核心温を測定できることから腋窩温の測定が広く利用されているのです。腋窩を開いた状態でいると放射や蒸散がおこってしまいます。放射や蒸散がおこると腋窩の皮膚温が下がってしまいます。つまり、腋窩温が正しく核心音を反映しなくなってしまいます。

正しい核心温を得るためには腋窩の温度を自然な状態で温めておくことが必要になります。

 

また、体温測定を行う30分前までは食事や運動を控えるようにします。

食事を摂取すると肝臓での代謝が活発になり体温が上昇してしまいます。運動を行うことで骨格筋の収縮による熱産生がおこり体温が上昇します。いずれにしても安静時の体温に影響を及ぼしてしまいます。

 

リハビリのPOINT

実際の臨床では体温測定前に安静をとる時間がない場合もあります。また、体温測定前に食事や運動をゼロにすることは難しい場合もあります。測定値に影響を及ぼすことを理解した上で測定結果を解釈することが大切です。

体温計の挿入時の注意点

 体温測定を行う直前に腋窩の汗を拭きとる必要があります。

体温が高いときには発汗が促進されています。腋窩が汗で湿っていると蒸散により熱が下がってしまいます。正しい核心温を得るためには蒸散の影響をできる限り少なくする必要があります。

 

また、体温計は腋窩に対して水平ではなく斜め下から挿入するようにします。

体温計を水平に挿入してしまうと体温計の感知部が腋窩最深部に触れなくなってしまいます。腋窩最深部の付近には腋窩動脈が走行しています。腋窩動脈により核心温を反映した血液が腋窩流れるため腋窩温は核心温を反映しています。そのため、体温計を腋窩最深部に触れさせることが大切になります。

 

体温計が腋窩最深部に密着するように反対側の手で腕を抑えて固定する。

腋窩が開いてしまうと腋窩温が核心温を反映しなくなってしまいます。腋窩を閉じて温めておくことが大切です。測定中は腋窩が開かないように反対側の手で固定をする必要があります。

 

リハビリのPOINT

体温計を挿入する角度を理解しておくことが大切です。面倒でも毎回患者さんの病衣の襟元をまくり正しい角度で挿入できているかを目で見て確認することが必要です。

測定する側の選び方

 

側臥位をとっている場合には上側の腕で測定する。

下側の腕は体重によって動脈が圧迫を受けている可能性があります。動脈が圧迫されて血流が低下していると測定値が実際よりも低くなってしまうことがあります。

 

片麻痺がある場合には非麻痺側の腕で測定する。

麻痺側の腕は自律神経の働きが変化しているため、動脈の血流量が非麻痺側と異なります。発症より1年以内の片麻痺の場合には麻痺側の血流が多くなりますが、発症1年異常が経過している片麻痺の場合には麻痺側の血流が低くなります。麻痺側での体温測定は変動も大きく正しい核心温を反映していない場合があります。できる限り非麻痺側での測定を行うようにする必要があります。

 

リハビリのPOINT

上肢の血行動態は人によってことなります。麻痺の有無に限らず同じ患者さんに対しては同じ側で毎回測定を行うように決めておくことが大切です。血行動態の左右差にも注目してフィジカルアセスメントをすることは体温測定に限らず重要です。

 

結論:正しい測定方法を理解して体温測定を行うことがポイント

 

普段何気なく行っている腋窩での体温測定にも厳密な注意点があります。体温測定は日々の変化を正しく捉えることが大切です。毎回正確な数値を得るためにも、正しい方法を理解して臨床に臨むことが必要になります。

また、体温測定から得られる情報を統合するためには体温に影響を及ぼす因子を理解しておくことが大切です。詳しくはこちらの記事を参照してみてください。

 

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