バカの振りをして生きると生きるのが楽になる
ほとんどの人が他人からの評価を気にしながら生きているのではないでしょうか。
他人からの評価を気にしながら生きることはとてもつらいことです。
わたし自身も他人にどう思われているかを第一に考えて行動してきたように思えます。
そこで、30歳代になったことを機に、他人からの評価を気にすることを辞めてみることにしました。
他人からバカにされることを恐れずに生きるようにしたことで、生きることがだいぶ楽になったように感じます。
この記事では、他人からの評価を気にするのをやめてバカの振りをして生きることについて紹介していきます。
- 他人からバカだと思われることをなぜ恐れるのか
- なぜ他人の評価を気にすると生きるのがつらいのか
- 他人からどう思われているかを気にしない生き方
- 結論:自分自身のQOLを改善するためには自分の感情を重視する
他人からバカだと思われることをなぜ恐れるのか
周りの人から「あの人はバカだよね」なんて思われていたらゾッとしますよね。
なぜ他人からバカだと思われることはこんなにも恐ろしいのでしょうか。なぜこんなにも他人からの評価を重視しているのでしょうか。
わたし自身も今まで他人からの評価ばかりを気にして生きてきたように感じます。
「他人よりも優秀だと思われたい」という他人の評価が基準の生き方をしてきました。
他人の評価をここまで気にしてしまう背景には自分自身の自尊心を守ることが重要な価値になっていたからです。
学校や仕事など組織には必ず人間関係が存在します。組織に所属するたびに、「他者よりも優秀な人間と思われなければ」という気持ちでふるまってきました。
しかし、その「他者から優秀な人間と思われなければならない」という価値観が自分自身を苦しめていた原因になっていたと思います。
他人の評価を気にしてしまうのは自尊心が原因。
自尊心が自分自身を苦しめてしまう。
なぜ他人の評価を気にすると生きるのがつらいのか
他人からの評価を気にする生き方がなぜつらいのかを考えてみました。
思った通りの行動ができなくなる
他人の目を気にしながら生きていると自分の思った通りに行動することができなくなります。
仕事をする上で自分が良いと思ったアイデアがあっても「周りから変な目で見られたらどうしよう」「何か文句を言われたらどうしよう」という考えが先に浮かんできます。
せっかく自分自身の思い通りの行動をしようとしても周囲からの評価が邪魔して行動に移せなくなってしまいます。
自分の行動を自分自身でコントロールできないことはストレスを強めていきます。心理学で言うところの外的統制感が強くなってしまいます。
外的統制感が強くなると人は自己評価(自己効力感)が下がってしまうと言われています。
自己評価が下がってしまうと、劣等感が強くなり自暴自棄になってしまうこともあります。生きるのがつらくなってしまう原因にもなります。
思い通りに行動できないことがストレスになる。
ストレスが溜まり過ぎると生きるのがつらくなってしまう。
他人の態度をいちいち気にしてしまう
他人からの評価を気にして生きていると、他人のちょっとした態度が気になってしまいます。
他者の態度を気にし過ぎると、ちょっとした態度の変化を自分にとってマイナスの感情を抱いているのではないかと結び付けてしまいます。
「あの人が(自分に)こんな態度をとるのは、わたしのことを嫌っているからではないか」
「わたしの今の行動は、この人は気に入らないのではないか。だからこんな言動をするのではないか」
このように他人の態度や言動を自分にとって否定的な感情と結び付けて考えがちになってしまいます。
しかし、本当にその人が自分にとって否定的な感情を抱いているかは、その人にしか分からないことです。
恐らく直接尋ねてみたとしても、本当のことは教えてはくれないでしょう。
確かめようのない不安を他人に対して抱いていると疑心暗鬼になってしまいます。他人の感情は自分自身ではコントロールできないことです。
これもまた自分自身の外的統制感を強め、自己効力感を低下させてしまいます。つまり、自信の喪失につながってきてしまいます。
他者と自分自身を勝手に比較して劣等感を感じてしまう
「他人からバカだと思われている」と感じる背景には、自分自身の能力と他者の能力を比較している無意識が存在しています。
他人と自分との比較ばかりしていると自分自身の劣等感を強めてしまうことにもなります。
本来、人の能力はそれぞれ得意・不得意があります。また、それまでに経験してきたことも十人十色です。
ひとつの能力において劣ってたとしても、他の能力において勝っていことがほとんどです。
自分の能力と他者の能力を比較ばかりしていると、他者に負けている部分ばかりが目立ってきてしまいます。
自分自身が勝っている部分があるにもかかわらず、そこには目が向かなくなってしまいます。
自分と他人の能力を比較して劣等感を感じてしまう。
人間にはそれぞれ個性があるのに認められなくなってしまう。
他人からどう思われているかを気にしない生き方
わたしは他人からの評価ばかりを気にしながら生きてきました。
しかし、結果として生きていく中で大きなストレスを感じるようになってきました。ストレスによって組織での人間関係がうまくいかなくなることが頻繁にありました。
そこで、他人からの評価を気にせず、「バカの振りをして生きる」ことにしました。その結果、組織での人間関係に悩むことがだいぶ少なくなったように感じます。
自分自身を偽らずに表現できる
自分の言動や行動で他人にどう思われるかを気にしないことで、自分の思った通りに行動することができるようになります。
自分の思い通りに行動できるだけで、ずいぶんと生きるのが楽になったように感じます。
行動や言動の結果として他人がどう思うかは、人によって異なります。同じ言動でも受け取る人によって感じ方が変わるものです。
つまり、相手の反応をうかがいながら慎重に行動したところで関係ないのです。
自分の行動や言動に対してプラスの感情を持つかマイナスの感情を持つかは人によって違います。
そんな不確かなことを考え抜いたところで意味がないのです。
他人にどう思われるかを考えれば考えるほど、人と違った行動ができなくなってきます。
組織の中で浮いた存在にならないように他人と同じ行動ばかりをとるようになります。
バカの振りをして生きると、個性を自由に発揮できるようになります。
自分の個性を発揮しながら生きることで限りなくストレスフリーに近い生き方ができるようになります。
他人が自分の行動をどう感じるかは分からない。
他者の評価を気にしないと個性を自由に発揮できる。
どんどん質問できるようになる
バカの振りをして生きることで、わからないことはどんどん人に訊けるようになります。
他人からの評価ばかりを気にしていると、「質問する」=「愚か者」と考えてしまいがちです。
質問することを恥だと考えてしまい、質問する機会が減ってきてしまいます。
他人からの評価が気にならなくなれば、恥を気にせず人に質問ができるようになります。
どんなことでも上達するためには人に質問することが一番大切です。
他人の評価ばかりを気にして質問を控えるのではなく、バカの振りしてどんどん訊いていたほうが100倍お得です。
質問をたくさんすることは自分自身の成長にもつながります
他人からの評価ばかり気にしても自分自身の得にはなりませんが、バカの振りをしてたくさん質問することで自分自身の成長という得をすることができます。
他人の評価を気にしないと恥を気にせず人に質問できるようになる。
質問をしていくことで自分自身の成長が得られる。
個性を客観的に見れるようになる
バカの振りをして生きることは、他人の優れているところを素直に認めることです。
他人の良いところを素直に認められるようになることで、他人と自分を比較して劣等感を感じることがなくなってきます。
人にはそれぞれ個性があります。他人の優れているところ、自分の劣っているところを素直に認められることが大切です。
自分の劣っているところもありますが、優れたところもたくさんあります。
一つ劣っているところがあるだけで、自分自身の価値を低く見積もらないようにしていくことが重要な考え方です。
自分と他人の個性を正しく認識できるようになるだけで生きるのがだいぶ楽になります。
他人の優れているところを認められるようになる。
自分と相手の個性を尊重できるようになる。
結論:自分自身のQOLを改善するためには自分の感情を重視する
他人の評価を気にしながら生きていくのはとても窮屈なものです。
人はいろいろなものに縛られて生きています。家族や職場、学校、地域など様々な人間関係に所属しています。
すべての人間関係で他人からの評価を気にしていたら、なかなか自分の思ったように生きることができなくなってしまいます。
社会のルールを守るといった最低限守るべきマナーはありますが、その範囲内であれば自由に生きてもいいのではないかと思います。
また、他人からの評価は自分自身の中で作り出していることがほとんどです。本当は周りの人はそのように感じていないかもしれません。
他人の評価から抜け出すことで、生きていく上でのストレスを解消していくことができるのではないでしょうか。