【理学療法士・作業療法士の就職活動】新卒の就職活動で必須!1日の単位数ノルマを確認しておくメリット
私自身、作業療法士としていろいろな職場で働いてきました。今でこそ業界の状況も分かってきて職場選びのポイントも理解しています。しかし、新卒で作業療法士としてこの業界で就職活動をしていたころには、入社前には分からなかったことがたくさんありました。その結果、入職前と入職後でギャップを強く感じた覚えがあります。
「こんなはずじゃなかった・・・」と感じることのないように、就職する前に就職先のことを知っておくことが大切なのです。
この記事では、理学療法士・作業療法士の就職活動のときに就職先の1日の単位数ノルマを確認して比較検討することが大切な理由をお話していきます。
- 施設見学では給料や休日日数の他に単位数のノルマも必ず確認すること
- 18単位以上のノルマは体力的にきつい
- 仕事量が多すぎるとひとつひとつの介入が雑になってきてしまう
- 仕事に追われてしまうとスキルアップのための勉強をする時間と体力が奪われる
- 結論:ノルマ単位数で大まかな仕事量がわかる。給料と仕事量を天秤にかけて就職先を選ぶのがベスト
施設見学では給料や休日日数の他に単位数のノルマも必ず確認すること
就職活動のときには、まず施設見学に行くと思います。施設見学に行ったときには給料や休日日数、仕事内容の他に必ず単位数のノルマも確認することが大切です。単位数のノルマは施設によってだいたい決まっているので聞けば普通は教えてくれます。
聞いたからといって面接でマイナスになることは特にないので心配ありません。面接でマイナスになることを気にして聞かないのはもったいないです。
18単位以上のノルマは体力的にきつい
これは私の主観ですが、18単位以上のノルマは体力的に相当ハードです。
私は30代のおっさんなので18単位はかなり体に堪えます。20代前半の若くて体力に自信がある人は問題ないかもしれませんが、18単位以上は体力だけでなく仕事量的にもかなりの量になります。
リハビリの仕事は介入だけではありません。事務処理や総合実施計画書算定、家族指導など介入時間以外にもやることはたくさんあります。その中で18単位以上の介入をするのはかなりハードスケジュールになります。よほど要領よく仕事をこなすか、手抜きをしない限り残業時間がかなり発生することになるでしょう。
仕事量が多すぎるとひとつひとつの介入が雑になってきてしまう
単位数のノルマが多いと1日にこなさなければならない仕事量がとても多くなります。介入のノルマと事務処理に追われていると、人は自然に手抜きをするようになってきます。時間的にも体力的にもいい加減な仕事をするようになってきます。その仕事が毎日続くようになると、いい加減な仕事がクセになってしまいます。
どんなに優れた人でも人間の能力には限界があります。毎日毎日ハードスケジュールをこなしていれば自然に手抜きをするようになってきてしまいます。
高いノルマ設定をしている職場では、この現象が起こりやすくなります。職場の収益は単位数が多い方が上がることは間違いありませんが、患者さんへのリハビリの質は下がることになるでしょう。ノルマとリハビリの質の両方を高めるのは無理があると思います。根性論だけで解決できることではないのです。高いノルマを設定する職場は、質の高いリハビリの提供に関しての意識はどうなのか疑問に感じます。
仕事に追われてしまうとスキルアップのための勉強をする時間と体力が奪われる
単位数のノルマが多いと時間と体力を奪われます。必然的に残業時間も増えていきます。業務に追われている状況だと、職場内で勉強する時間はなかなか取れないでしょう。
クタクタになって帰宅してから勉強しようというモチベーションが起きなくなってしまいます。リハビリに限らず仕事の上達のためにはトライ&エラーが大切だと思います。PDCAサイクルをしっかり回していくことで、昨日の仕事よりさらにいい仕事を目指していくことが仕事の質を上げることになります。
仕事が多すぎるとただ業務をこなして日々終えるだけの毎日になりがちです。モチベーションの維持が難しくなることは間違いないでしょう。新入職員としてじっくりと勉強したいと思っているのであれば仕事量が多すぎる環境はいかがなものかと思います。
結論:ノルマ単位数で大まかな仕事量がわかる。給料と仕事量を天秤にかけて就職先を選ぶのがベスト
もちろん就職先に対して求めるものは人それぞれで良いと思います。多少仕事がハードでも給料が高ければ我慢できます。給料が安くても仕事が楽ならのびのびと勉強したり趣味を楽しんだり、休みの日に副業としてアルバイトする余裕もあるでしょう。
大切なことは就職活動のときにしっかりとノルマ単位数(仕事量)を聞いておくことです。入職してからギャップが起こると毎日の仕事がつらくなってしまいます。給料と仕事量のバランスをよ~く考えて就職先を選ぶことをおススメします。
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【理学療法士・作業療法士国家試験】国家試験攻略の勉強法!過去問で頻出事項を覚えることが合格への近道だと言える理由
作業療法士の国家試験を終えて数年経ちます。実際に国家試験を受験してみて、国家試験合格に必要な勉強は過去問での頻出事項の記憶だと改めて感じました。理学療法士・作業療法士の国家試験受験勉強は出題範囲が広いので何から手をつければいいのか分からなくなってしまうのではないでしょうか。私も当時は試験範囲を見て絶望した覚えがあります。
しかし、改めて振り返ってみると出題範囲こそ広いですが出題される内容はそんなに多くないことがわかります。
この記事では、理学療法士・作業療法士の国家試験対策の勉強で過去問を使って頻出事項を覚えることが大切な理由をお話していきます。
国家試験の勉強には過去問以外は使わない
理学療法士・作業療法士の国家試験の勉強には国家試験の過去問以外は必要ありません。覚えなければいけないことは全て過去問の中にあります。
それぞれの養成校では国家試験対策用に過去問から頻出事項を抽出した資料などを用意して国家試験対策授業をしていると思います。国家試験の勉強で覚えるべきことは過去に出題された事項を覚えることだけです。過去問をベースにした資料を使って勉強することが合格への一番の近道だと言えます。
たまに、過去問以外に模擬試験の内容も勉強している人がいます。
業者の模擬試験は解答・解説の冊子ももらえるので難問の解説もされています。しかし、模擬試験はあくまで国家試験を真似して作られているだけなので正確とは言えません。国家試験の頻出事項以外も詳しく解説されているので、余計なことを覚えてしまうことになりがちです。
すでに国家試験の頻出事項を網羅した上で余計に勉強するならいいでしょうが、まだ覚えきっていないうちは手を出すべきではないでしょう。
余計なことを覚えないことが大切
国家試験の過去問の中には頻出事項以外から出題される問題が一定数含まれています。いわゆる点数合わせのための誰も解けない問題です。試験勉強をしていて思ったのですが、この点数調整の問題を一生懸命勉強している人が多すぎます!
この点数合わせの問題は今後出題されることは限りなく少ないので覚えても意味がありません。国家試験の勉強は時間が限られています。絶対に出題されないことを覚えても時間の無駄になるだけです。
効率よく勉強することが国家試験合格には不可欠なことです。
結論:頻出事項だけ覚えておけば国家試験は必ず合格できる
理学療法士・作業療法士の国家試験は決して超難関の試験ではありません。年度によって難易度にばらつきはありますが極端に難しくなることは少ないです。
過去に出題された理学療法士・作業療法士として覚えておくべきことをマスターしておけば、必ず7割以上の得点をすることができるでしょう。
国家試験の合格には効率の良い勉強法があります。間違っても独自の勉強法にはまらないようにすることが大切だと思います。
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【理学療法士・作業療法士の就職活動】身体障害領域の病院で働いてみて感じるリハビリテーション科の組織の煩わしさ
作業療法士として働き始めて数年が経ちましたが、最近組織に属すことの煩わしさを強く感じるようになってきています。新卒で急性期の総合病院に就職することを決めたときには、なんの疑いもなく『病院』を選択しました。
しかし、今だったら別の選択をしているだろうなと思います。当時のクラスメイトも当然のように皆病院に就職していきました。身体障害領域の病院は求人数も多く引く手あまたの状態で就職するのもさほど難しくありません。今でも多くの新卒の作業療法士がなんの疑いもなく『病院』を最初の就職先に選ぶのではないでしょうか。
この記事では、身体障害領域の『病院』に就職すると必ずつきまとう組織の煩わしさについて私の感じたことをお話していきたいと思います。
上下関係を気にしながら働かなければならない
どこの病院のリハビリテーション科でも若い人が多いので、上下関係に異常に厳しい雰囲気の職場が多いです。
リハビリの仕事は基本的には個人で動きながら他職種と連携していく仕事です。
私自身は粛々と自分の仕事をこなしながら、必要な場面で他の職種とコミュニケーションをとれば十分だと思っています。仕事なんて結果さえしっかり出していれば、やり方はなんでもいいのではないでしょうか。
しかし、そうも言っていられないのが『リハビリテーション科』という組織なのです。必要以上に先輩の『目』を意識しながら仕事をしなければなりません。人の目が気になってやりたいことができないので、イノベーションも生まれにくい環境になってしまいます。ただ与えられた作業をこなすだけの毎日になりがちでしょう。
他人の目や評価ばかり気にしながら仕事をするのは想像以上に面倒くさいものなのです。
経験年数がすべての年功序列構造
リハビリテーション科という組織は究極の年功序列組織だと言えます。
特に若手が多い職場だと、更にこの傾向は強いです。なぜかはわかりませんが、経験年数が1年でも違うと意見することはできません。経験年数が上の人に目をつけられないように怯えながら仕事をすることになります。
私自身は『他人からの評価』を捨てることにしているので、好き勝手にやっています。裏で何を言われているかは知りませんが、そんなこと気にしても1円の得にもなりません。
結論:他人に気を遣いながら仕事をするのは煩わしい
なんだか愚痴のようになってしまいましたが、リハビリテーション科の組織で働く以上必ず組織の煩わしさがあります。これは、どこの病院に行ってもほとんど変わらないでしょう。
小さな組織の中で『ムラの掟』に従わなければならないというのは、とても面倒くさいものです。これから身体障害領域の病院で働くことを考えている人は、そういった実態も加味した上で就職活動をしていくことをおススメします。
どうしても組織に合わなかったとしても、それはあなた自身が悪いわけでは決してないと思います。古い体質の組織構造が残っている病院に問題があるように思えてなりません。
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