【リハビリ実習対策】教科書通りの評価ができない患者さんへの評価方法は現場で考えることが大切
「腹臥位がとれない患者さんの股関節伸展のMMTはどうやって測定すればいいのでしょうか」
「失語症がある患者さんへの感覚検査はどうやってやればいいのでしょうか」
実習指導をしていて、学生さんからこのような質問を受けることがよくあります。
教科書通りの評価ができない患者さんへの評価はどうすればいいのか・・・
学生さんが不安に感じていることのひとつだと思います。
この記事では、教科書通りの評価ができない患者さんへの評価方法について紹介していきます。
リハビリ実習対策!課題が終わらなかったときに実習指導者にウソの報告をしてはいけない理由
まずは実習指導者に相談することが正解
「ケースの患者さんは腹臥位がとれないのですが、股関節伸展のMMTはどうやって測定すればいいですか」
学生さんからこんな質問を受けることがよくあります。
わたしは決まって「どうやったらいいか考えてみて」と返します。
学生さんに教科書通りの方法ができないときにどうやって評価するのかを考えてもらいたいからです。
もし評価方法が分からないときには「どうやって測定すればいいだろうか」と考えてみてください。
そして、「自分で考えた方法で測定しようと思っていますが、どうでしょうか?」と実習指導者に相談してみてください。
自分なりに考えて、実習指導者からフィードバックをもらうという過程が実習では大切です。
自分が考えた方法が間違っていても別にかまいません。
間違っているところは実習指導者に修正してもらえばいいのです。
一番やってはいけないことは、事前に相談せずに自分で考えた方法で測定してしまうことです。
実習指導者からは「正しい評価方法を知らないのではないか」と思われてしまいます。
必ず正しい評価方法を理解したうえで、患者さんに合わせた方法で評価することを相談するようにしてください。
教科書に載っている正しい評価方法を頭に入れておくことが大切
大前提として教科書に載っている正しい評価方法が頭に入っていることが大切です。
患者さんに合わせた評価の別法を考えるためには、正しい評価方法をしっかり理解していないといけません。
正しい評価方法を理解するためにも、実習前には友達同士で『教科書に載っている評価方法』を練習することが大切です。
結論:実習地では目の前の患者さんに対して考えを巡らせることが大切
実習前になると学校の先生に「こういう場合はどうやって測定すればいいのでしょうか」と質問している学生さんがたくさんいらっしゃいます。
不安になる気持ちは分かりますが、明確な答えはなかなか返ってきません。
なぜなら、患者さんの状況によって評価の方法は変わるので「こうしたらいい」と明確な答えを返すことができないのです。
また、実習地の実習指導者の考え方によっても変わることなので、はっきりと答えを出すことがとても難しいのです。
学校の先生に教わった別法は『ひとつの考え方』として頭に入れておくことが重要です。
大切なことは実習地で目の前の患者さんに対して考えを巡らせて一生懸命に考えることではないかと思います。
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