リハビリ実習対策!実習で必要な知識は国家試験レベルで十分な理由
「実習対策でどこまで勉強したらいいのだろうか・・・」
実習前に学生のみなさんが不安に感じることだと思います。
わたし自身も実習前には必死になって、教科書や専門書を読み漁った記憶があります。
しかし、どんなに不安になって深く勉強しても結局は役に立たないことがほとんどです。なぜなら、実習先でどんな知識が必要になるかは実習地に行ってみないと分からないからです。
疾患や担当する患者さんだけでなく、実習指導者によっても求められる知識が変わってしまうので対策のしようがありません。
この記事では、実習で求められる知識について紹介していきます。
実習で必要な知識は国家試験レベルで十分
実習で求められる知識について、具体的に言うと『理学療法士・作業療法士国家試験レベル』で十分です。
なぜなら、国家試験レベルの知識はリハビリを進めていく上で最低限必要な知識だからです。
わたしも国家試験を受験してから気付きましたが、毎年の国家試験の出題範囲は臨床に出てリハビリを進めていくために必要な基礎知識を網羅しているのです。
国家資格を取得してリハビリを行う上では、偏った知識ではなく広く浅い知識を持っておくことがとても大切なのです。
だからこそ、実習でも国家試験レベルの知識を習得して行くことをおススメしています。
実際、学生さんの中には国家試験レベルの知識も曖昧な方は大勢います。
しっかり勉強してきている学生さんでも、意外と分かっていないことがあったりします。
実習前には難しい専門書を読みこむのではなく、国家試験受験レベルの知識を身に付けるように心がけましょう。
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国家試験対策が実習対策になる
学生さんの中には
「実習前には実習対策の勉強をして、国家試験前には国家試験対策の勉強をしよう」
と考えている人もたくさんいます。
しかし、国家試験対策と実習対策を分けて考える必要はありません。
国家試験の勉強がそのまま実習で役に立ちます。
逆に、実習での経験が国家試験に役立ったりもします。
わたしは実習で高次脳機能障害の患者さんを担当させていただき、国家試験での高次脳機能障害の問題の理解に役立った覚えがあります。
中途半端な知識は実習ではマイナスになることも・・・
この記事を読んでいる人の中には
「国家試験レベルの知識では実習指導者の評価が下がるのではないか・・・」
と心配されている人もいるのではないでしょうか。
逆に、わたしは国家試験レベル以上の知識は持っていない方がいいのではないかと考えています。中途半端に知識を持っていても実習指導者に突っ込まれるだけのことが多いです。
実習指導者の方が学生さんの100倍は知識があります。
所詮学生のレベルでしたら、簡単に言い負かすことができます。
中途半端に知識を身につけるよりも、「国家試験レベルのことは理解していますが、あとは何にも分かりません」くらいのスタンスの方が教えている方も気楽です。
教える側からすると、変に知識を持っている学生さんを見ると『理解できていないくせに生意気だ』と感じる人の方が多いと思います。
知識を持っていることよりも分からないことを考えることが大切
実習で大切なことは考えることです。
知識を深く持っていることではありません。
知識はあまりない分、患者さんのことに考えを巡らせることが大切です。
持てる知識の中で考えることを通して、『知識をどうやって活かしたらいいのか』『患者さんにどうしてあげることが最善なのか』を考えていくことが実習のテーマなのです。
だからこそ、変に知識や先入観を持たずに、素直な気持ちで実習に臨むことが大切なのです。そこが分かっている学生さんは自然に実習指導者からの評価も良くなります。
実習で得ることも変わってくると思います。